「新型コロナウイルスは、私の生涯で最大の危機」 国際政治学者イアン・ブレマー氏
Eテレの「パンデミックが変える世界」「ニュースウォッチ9」からは米国の国際政治学者イアン・ブレマー氏の記事を意識して読むようにしています。
『新型コロナウイルス・パンデミックを経て、国際社会はどのように変化をするのか』
ブレアー氏曰くコロナ・パンデミックは「過去の出来事とは桁違い」「10年で起きる変化がたった18ヶ月で起き、世界を大きく変える。」としています。
よく「コロナはまだまだ入口に過ぎない」と話を聞いていましたが、最近はようやくその意味が見えてくるようになりました。
すでにコロナ終息後に向けての権力争いが激しくなっているように感じてます。「中国マスク外交」が良い例ですが、中国に頼らざない各国が増えていくと思います。今までは「アメリカ=中国」はお互いに「依存=平和」で成り立っていましたが、アメリカ・ドイツ・カナダ・イギリス・日本はその枠には入りませんので、世界が分裂に進んでいき大変危険で厳しい社会になっていくということです。
日本人から見れば、中国・韓国などがコロナの規制緩和に急ぐのは「大丈夫か?」と思いがちですが、コロナ克服した国として今後の事を考えれば納得できます。
EUは3年後に残っているかわかりませんし、アメリカはハイテク企業で生き残り、日本の立ち位置も大事になります。
これらの分裂は地球規模の危機に対して大きな問題をもたらします。気候問題、サイバーセキュリティ、AIやバイオテクノロジーの倫理問題、民族主義、ポピュリズムこれらの問題に対して国際社会が協調できないのは深刻な状況を生むということです。
コロナ以降の世界は、格差が大きく広がっていき、経済や私たちの働き方など、コロナの後は大きく景色が変わるということです。
ロイター
「新型コロナウイルスは、私の生涯で最大の危機」
国際政治学者イアン・ブレマー氏
2020年3月30日
https://jp.reuters.com/…/…/idOWjpvCAU4LDCUSZM8K85XSPX79JBZTT